インドネシアの巨大ガスプロジェクト！買い手はまだいない？大臣が語る

Proyek Gas Raksasa RI Belum Ada Pembelinya?
Ini Kata Menteri

オンラインメディア「CNBCインドネシア」が伝えています！
09 June 2023 20:55

アリフィン・タスリフエネルギー鉱物資源相は、現在、マルク州マセラ鉱区のガスの買い手候補が複数いると述べました。

しかし、陸上液化天然ガス（LNG）プラントで開発されるガスプロジェクトについて、生産者であるインペックス（日本の大手石油開発企業）マセラ社とガスの買い手との間で締結されたガス販売・購入契約には確証がないことを認めた上で、次のように述べています。

アリフィン氏によると、マセラ鉱区でのガス売買の約束は、マセラ鉱区のオペレーターであるインペックス社と潜在的ガスユーザーとの間の覚書（MoU）にのみ記載されています。

しかし、アリフィン氏は、マセラ鉱区のガスの潜在的な買い手が誰であるかは明言しません。

▲▲

「すでにMoUがあり、オフラインの約束があります。

私たちは国内のニーズを満たすことを優先しています。

アリフィン氏は、2023年6月9日（金）にエネルギー鉱物資源省ビルにて、マセラブロックにガスの買い手が確実にいるのかという質問に対して、こう答えました。

以前、石油・ガス上流事業・特別タスクフォースは、マセラ鉱区はLNGバイヤーも確保していると述べていました。

石油・ガス上流事業・特別タスクフォースの責任者であるデウィ・スティジプト氏は、マセラ鉱区自体が、国内外のLNGバイヤーを確実に獲得していることを明らかにしました。

実際、複数の海外バイヤーがマセラ鉱区の生産について問い合わせをしてきたと云います。

「バイヤー、特に国内のバイヤーは確実で、海外から、日本もLNGを求めている事は確実であり、ヨーロッパも求めており、中国はまだロックダウン中だが、彼らもかなりLNGを必要としている」。

と、水曜日（2022年11月16日）にDPRビルにてデウィ氏は言っていた。

デウィ氏は、エネルギー転換の流れの中で、LNGの需要はさらに大きくなると考えています。

そのため、LNGを海外に販売する可能性は、かなり明るい見通しです。

一方、石油・ガス実務家でありITB石油エンジニアリング責任者であるハディ・イスモヨ氏は次のように評価した。

マセラ鉱区のプロジェクトは、ガス購入者が確定していません。特に生産者とガス購入者の間のガス販売・購入契約が締結されていないからです。

このことが、プロジェクトの開発をさらに遅らせる可能性を持っています。

「長期ガス供給契約がまだ不明確なブロックの取得は、ガス市場の確実性がまだ見えない場合、開発の可能性が遅れ、遅延する 」とハディ氏は金曜日（2023年6月9日）にCNBCインドネシアに説明しました。

マセラ鉱区は、1日あたり16億標準立方フィート（MMSCFD：1日当たりの天然ガスの単位）または年間950万トン（mtpa：年間百万トンの単位）のLNGに相当するガスと150MMSCFDのパイプラインガス、および1日あたり3万5000バレルの石油の生産を目標としています。

このプロジェクトは、最大で198億米ドルの費用がかかると予想され、「巨大なプロジェクト」と言われています。

Inpexインペックス（日本の大手石油開発企業）とそのパートナーはともに、陸上液化天然ガス（LNG）プラントを建設する予定で、当初は2027年の稼働を目指していました。

しかし、Inpexがこのプロジェクトに（＊）CCUS（Carbon Capture, Utilisation and Storage）技術を使用するため、最新のプロジェクトは2029年に延期される見通しです。

（＊）CCUS：二酸化炭素の回収、利用、貯蔵

このCCUS技術の採用により、プロジェクト金額は12〜13億米ドル増加すると予想されています。

CCUS技術の適用により、投資額が約13億米ドル増加するとすれば、マセラブロックのガスプロジェクトに対する投資額は211億米ドル、約316.5兆ルピアに跳ね上がることになります（為替レートを1米ドルあたり15,000ルピアと仮定）。

＜簡単解説＆コメント＞

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