Laut China Selatan dan Dilema Prabowo

オンラインメディア「Detik」が伝えています!
Jumat, 19 Jul 2024 10:30 WIB


南シナ海の緊張は依然として緩和する兆しが見えません。実際、最近の動向は、インドネシア側がアユンギン礁に対するフィリピンの主張を堅固に擁護する中で、ますます憂慮すべき傾向を示している。

前任のロドリゴ・ドゥテルテ氏とは異なり、フェルディナンド・“ボンボン”・マルコス・ジュニア大統領の下で海洋紛争に対するフィリピンの立場は大きく変化しました。

就任してまだ1年しか経っていない大統領は、南シナ海における自身の主張に対してより大胆な姿勢をとっています。

ブロガー:徒然地獄編集日記OVER DRIVE

したがって、中国とフィリピンの緊張と暴力が増大しています。

6月17日、アユンギン礁でシエラマドレ号に乗ってフィリピン軍に補給する定例任務は、

フィリピン国軍の物資輸送を妨害するために、中国海警局(CCG)が物理的な武力、武器、サイレン、明るい照明を使用し、中断されました。

グレーゾーン戦術を装ったCCGの攻撃的な行動は、フィリピンの妥協のない姿勢と相まって、この地域の緊張を増大させています。

この紛争はこの地域の安全保障にどのような影響を与える可能性がありますか?


<ASEAN中心に亀裂が入る>

南シナ海(SCS)での緊張の高まりにより、ASEAN中心の考え方に大きな亀裂が生じていることが明らかになりました。

中国の攻撃が増大してきている中で、加盟国が統一した意見を表明するのに苦労している中、この地域ブロックが結束を維持できて、安全保障上の課題を効果的に管理する能力があるか疑問視されています。

ASEAN の統一性と一貫性は、加盟国の国益の相違によって損なわれており、そのうちのいくつかの国は、中国への経済的依存により中国が台頭してきて、忖度するような対応に傾いています。

シンガポールのシンクタンク「東南アジア研究所(旧名)」ISEASのASEAN研究センターが発表した最新の調査では、2024年、特にASEAN諸国が中国と米国の、どちらかを選択するかを迫られた時期に、中国に対する前向きな傾向が強まることが明らかになりました。

調査によると、中国に対する肯定的な感情は2023年の38.9%から翌年には50.5%に増加しました。

対照的に、米国に対する肯定的な感情は、2023 年の 61.1% から 2024 年の 49.5% へと大幅に減少しました。

興味深いことに、インドネシアとマレーシアは中国に対して最も大きな変化を示し、インドネシアは 53.7% から 73.2% に、マレーシアは 54.8% から 75.1% に増加しました。

南シナ海で過熱する中国とインドネシア近隣諸国との関係(太平洋に出たいから仲裁も無視?「C国」)

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インドネシアは東南アジア最大かつ最も人口の多い国として、歴史的に ASEAN において重要な役割を果たしてきました。

しかし、過去10年間、ジョコ・ウィドド大統領の政権下でインドネシアの焦点は経済外交と国内開発に移ってきました。

ジョコウィの開発主義は、地域のリーダーシップよりも、しばしば中国の投資によって支えられているインフラプロジェクトと経済成長を優先しています。

この内政に焦点を置いた政策で、インドネシアの ASEAN への関与と地域問題に影響を与える能力について疑問を呈しています。

インドネシアの戦略的位置と大国であり新興国としてのアイデンティティにより、インドネシアは ASEAN の仲介者およびリーダーとしての独自の地位を確立していました。

しかし、インドネシアの最近の動向は、インドネシアが積極的なこの地域の外交から遠ざかっていることを示しており、この地域の戦略的自治を維持する意欲について、懸念を抱かざるをえません。


<バランスを獲る!>

プラボウォ・スビアント氏の下で新たな指導部の準備を進める中、この国は岐路に立たされています。

プラボウォ氏は重大なジレンマに直面しています。

中国投資に大きく依存したジョコウィ大統領の発展路線を継続すべきか、それともASEANにおけるインドネシアの役割強化に戻り、より顕著な地域的立場を主張すべきなのか。

ジョコウィ氏が経済に注力し続けることは、インドネシアのインフラ開発の重要な手段となっている中国からの投資を維持し、潜在的に増加させることにも繋がる事を意味します。

しかし、このやり方では、南シナ海での中国の攻撃性を修正させ、ASEANでの影響力をさせるインドネシアの能力を制限する可能性が出てきます。

プラボウォ政権は、こうした依存がもたらす地政学的な影響を管理しながら、中国からの経済援助との間で微妙なバランスをとらなければなりません。

一方、プラボウォ氏は、インドネシアが地域のリーダーシップを高め、ASEANでの影響力を主張することを選択した場合、中国を疎外するリスクがあり、その結果、竹のカーテン国(中国)からの投資が減少、さらには遮断される可能性があります。

インドネシアの役割を強化するには、ASEAN中心性へのコミットメントを確認し、南シナ海紛争に対する統一的な姿勢を推し進め、この地域国や世界の国々とより強い関係を築くことが必要です。

このアプローチはインドネシアの長期的な戦略的利益に沿ったものとなるでしょうが、その経済的依存関係を慎重に調整する必要もあるでしょう。


プラボウォ次期大統領は、この2つの道の間で微妙なバランスを取る必要があるでしょう。

この地域のリーダーとしてのインドネシアの役割は、ASEAN の安定と一体性にとって非常に重要です。

6月1日のシャングリラ対話での演説によれば、プラボウォ氏は南シナ海におけるルールに基づく秩序を強調し、ASEANが地域安全保障対話の中心であり続けることを主張しました。

ただし、このバランスを達成するには、革新的な外交と戦略的洞察が必要です。

プラボウォ氏は、経済成長を犠牲にすることなく、地域の統一を促進するインドネシアの立場を堅持する必要があります。

より対等な立場で中国と関わり、海外からの投資の多様性を促進し、他のASEAN加盟国や米国、日本、オーストラリアなどの外部勢力との多国間パートナーシップを強化することが重要な戦略となるでしょう。

南シナ海紛争とASEAN中心性の各問題が、この地域における将来のリーダーの役割を担うインドネシアにとって重大な課題となっています。

プラボウォ氏の次期大統領就任は、インドネシアが経済成長とこの地域の安定のバランスをとりながら、ASEANのリーダーシップを取り戻すことができるかどうかを決定する上で、極めて重要となります。

今後の道のりには、国内の利益と地域の責任を調和させ、インドネシアが東南アジアの平和と繁栄の最前線であり続けることを保証するための、より包括的なアプローチが必要になります。


<簡単解説&コメント>

インドネシアは、もう一国だけの事を考えているだけでは不十分な立場になったのかもしれません。

この南シナ海の事がきっかけとして、この周辺に中国船が入り込んできたり、無断で人工島を作ろうとしていたり、この地域の平和を脅かしています。中国としては自国の領土をなんとか増やし、世界に認めさせて、大手を振って太平洋に、原子力潜水艦や大型の戦闘機を出動させて行きたい目的のためにどんどんさまざまな事を仕掛けてきます。

そんな中で、その周辺国は脅威を感じるために自国の領土領海を守るために、連携を取らないとこのような大国には立ち向かえません。ASEANの国々です。軍人出身のプラボウォ氏にここは踏ん張ってもらいたいですね。


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