色とりどりの大きなスカーフで顔だけ出して頭を隠す女性がジャカルタ中に見かけられる。髪の毛を隠すためのスカーフのことをジルバブという。

インドネシアの大都市で年頃の女性たちがジーンズにジルバブしておしゃれに着飾って街に繰り出している、10年前には見られない光景である。

COVID 19によって外出が自粛になりジルバブの売上も落ち気味状態。

しかし、6種類程あるジルバブの内、1種類だけ売上が好調なジルバブがある、
その名も「コロナジルバブ」

中東の女性たちがするような眼だけ残し他の顔の部分を隠すジルバブがある、その鼻から下を隠すために使う布をマスク代わりにするように出来ないかとジルバブを作る職人が考えた。

細長い布を頭の後ろまでひもで結び、目の下から首のところまでの長さでぶらさげていた。その布を今度は口と鼻だけを隠すように横に向けて、口と顎を上下出来るように工夫した。

元々ジルバブの一部で同じ色を使っているため、マスクをしているようには見えないために違和感がない。

ジルバブしながら口と鼻をかくすための布がついていることから「コロナジルバブ」と呼ばれるようになった。

中部ジャカルタのアジアで最大の服の問屋が集合するパサルタナバンに「コロナジルバブ」を店頭に飾っている。


解説(スルヤ・コラムニスト)

女性の髪の毛を隠すために使う大き目のスカーフのことをジルバブ(Jilbab)という。

一見同じように見えるが、実は使う生地の素材アクセサリや寸法によってジルバブは6種類に分けられるそうだ。

イスラム教の聖典、クルアン第24、条光りの章第30条に「慎み深く目を下げて、陰部は大事に守って置くように」とそのよう書いてある。

「陰部は大事に守って置く」というのは正に女性の髪の毛の事である。

その美しい女性の髪の毛を眺めて触れられるのは夫や家族だけの特権である。

サウジアラビア等イスラム教徒が多い国では黒一色のジルバブがどうしてインドネシアでカラフルでファッショナブルにまで進化したのだろうか。

その理由はやはりインドネシアの歴史を振り返ってみれば一目瞭然だ。

つまり、いろいろな国に支配された昔のインドネシア人の庶民が支配者と柔軟に対応しなければならなかったためだ。

その自然に身についた柔軟性が様々な形で庶民の生活のいたるところに現れている。髪の毛を隠すという本来のイスラムの教えが満たされれば良い。

その後は柔軟に、インドネシアのイスラム教は、程よくいい加減なのだ。

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